たきおんの『物理学』を学びたい

とある地方国立の物理科の4回生です。。来年から、トポロジカル絶縁体に関しての研究を某大学で行う予定です(´ω`)その勉強の一環として、記事を書くことで物理を勉強していきたいと、思いまぁす❗️(´・∀・`)実験屋です💨

▽論文【arxiv、nature】◎超伝導

題:Au / Ag変調ナノ構造薄膜の超伝導は観測されず。

 

論文名:Absence of superconductivity in pulsed laser deposited Au/Ag modulated nanostructured thin films

 

著:Abhijit Biswas, Swati Parmar, Anupam Jana, Ram Janay Chaudhary, Satishchandra Ogale

 

URL:https://arxiv.org/abs/1808.10699

⭐️記事紹介

みなさんこにちは〜❗️🌆

たきおんです(´・∀・`)今日も台風に気をつけたくださいね💦

今回は、物理の研究の中でも非常に多くの方が研究している、超伝導に関して話題になった、

マイナス40度超電導の”再現実験”です。元の論文はnatureにも載っているようです👀👀

(下にURLを載せております)

超伝導は、知ってる方も多いかと思いますが、代表的な現象は、

電気抵抗がゼロとなる

マイスナー効果

ですね!この理論について知りたい方は、従来型の超伝導の原理はBCS理論を調べて見てください😉

 

はい。。

でーー、今回は、

今回は題名の通りの内容と結果になります。今回の論文の中では、パルスレーザー堆積法によって作られた、変調された金/銀のナノ構造薄膜は、超電導の性質を示すのかどうか!?!?

という内容です😎😎

変調って何ですかね?modulateを訳したのですが違う物理用語があるのでしょうか?

通信工学で、変調とは、音声等の情報を表現した信号を搬送波と呼ばれる基準の信号を基に、信号の振幅や周波数、位相を変化させることによって、情報の電気通信を可能にするように変換するをすること

 

なのだそうです。電気的な通信を可能にするように変換すること。とでもここでは考えておきましょう😅

▶️問題となった論文の方を詳しく見てみようと思います💦明日には、ブログに書こうかな。。🙇‍♂️🙇‍♂️

マイナス40度超電導の論文(元の論文)▶️URL:https://arxiv.org/abs/1807.08572

https://www.nature.com/articles/d41586-018-06023-x

まず、この話を知っている人の中で、問題となったマイナス40度超電導の話を聞いたとき、みなさんの中には、

 

 

夢のほぼ室温超電導やん❗️

 

という驚きと同時に、

 

本当か…❓

 

という、疑問も抱いた方も多いでしょう。

今回結果としては、

 

今回の場合においては、、再現されず。。

という事でした😅

一応、今回話題となった論文とその再現実験の内容を見ていきましょう❗️

 

▶️再現実験

今回の実験では、薄膜の作成としては、よく聞く、Au/Agの薄膜構造を”パルスレーザー堆積法”という、薄膜の膜厚を調整できる方法で作成しても、再現実験に使えると考えて、実験をしているようです。

基盤上に、Au/Agの2つの異なる薄膜のセットを成長させています。 1セットのサンプルでは、AuとAgについて、200と20のパルスを個別に与え、別のサンプルのセットでは200と50のパルスを与えたようです。このような、サイクルを100回繰り返して、全膜厚を80〜100nmにしたようです。

 

このようにして作ったサンプルを、X線回折法XRDや、電解放出走査型電子顕微鏡FESEMによる観測をすることによって、サンプルを発表された論文のものと近いものであると確認をして、(多分)

 

で、そのサンプルの超伝導体が磁束を放出するいわゆる、マイスナー効果SQUID磁力計による磁気測定で、その遷移の有無を調べていますね。

 

その結果が、


5K≦T≦300Kの温度範囲では、特定の成長手順に基づくと、少なくとも当社の薄膜においては、妥当な超伝導が存在しないことを確認した。

 

だそうです。データを見ても、たしかにそうですな。という感じです( ̄▽ ̄)



さらに裏付けるようにPPMSという測定でも、5K≦T≦300Kで試料の抵抗はゼロとならずに、降下も見られませんΣ(-᷅_-᷄๑)

これは、変調Au / Agナノ構造薄膜の超伝導がないことの証拠として成り立ちますねΣ(-᷅_-᷄๑)

 

🎓結論としては…?

この論文では、結論の中でこのように話しております。👇

 

“問題の論文との間の比較はできません。例えば、ThapaおよびPandeyの材料の場合は、提示されたデータから、金属成分が互いに接触しているのか、または何らかの有機または無機絶縁体をトンネリングまたは他の機構を介して輸送しているかどうかは不明である。“

 

という事です。Σ(-᷅_-᷄๑)さらに、

今回の研究チームの場合、完全に金属性の高い導電性システム

 

だそうです。つまり、

【特定のPLDプロセスによって製造されたAu / Ag変調ナノ構造薄膜においては、少なくとも超伝導の兆候は見つけられていないこと】

を示すための限定的な目的を持った実験であった。(PLD:パルスレーザー堆積法)

そうです。Σ(-᷅_-᷄๑)Σ(-᷅_-᷄๑)Σ(-᷅_-᷄๑)

 

変調されたAu / Ag系の超伝導の可能性は完全に否定されたわけでは無い。

という事ですね😇😇

 

どうなっていくのでしょうか🧐🧐❓

今後の議論にも期待ですね!

以上です(´・∀・`)

 

 

と思ってたら、マイナス10度超伝導の記事見つけました😨😨😨😨😨😨😨😨

URL:https://arxiv.org/abs/1808.07695

 

above 260K❗️❓👀👀ランタン水素化物とは、、??

疲れたので、この論文は次回にまわします🙏

 

それでは、今日も居酒屋の準備やぁ🏮🏮